視野アップトレーニングでは、訓練後、近眼の方は視力が向上したと感ずる方が多いのです。これは実際の視力が改善したということもあるでしょうが、どちらかというと目の焦点を対象に合わせるのが速くなった、という事のほうが大きな理由と考えられます。眼力がついたといったほうがよいでしょう。 しかし、老眼はこの目の焦点を合わせる眼の筋肉が加齢にともなって老化するのが原因ですから近眼・遠視とは理由が異なります。最近、講習会などで受講の方が増えるにともない老眼年齢の方も増加し、なかには近眼のまま老眼になってしまったといった声も聞きます。講師自身も含めて、誰にも訪れる老眼、対策法を考えてみました。老眼は、対象に焦点を合わせるための時間がどんどん長くなって、なかなか視点が合わないのが原因。 そこで ○近点と遠点への素早い目の焦点の合わせ直しトレーニングを行います。 まず、ボールペンなどのキャップがついているものを用意します。 ペンのキャップを上に立ててもち、腕をまっすぐ前方に伸ばします。 この時、立てたペンの延長線上に縦長の形状の対象物が必要です。 具体的には、室内から室外の細長い建物などに向かい手に持ったペンを伸ばします。 近点=キャップと遠点=遠景のビルに、眼の焦点の合わせ直し・・・2~3分実行。 単に視点の移動だけではなく、素早くしっかりと焦点の合わせ直しを繰り返す。 この焦点の合う時間を短縮するのが、ポイント。 慣れてきたら、近点=キャップを徐々に目に近づけてトレーニングします。 ○一度、目をギュッと閉じてから円移動法=眼筋のクールダウンを1分間実行。 ○継続するのが最重要ポイント。 老眼は病気ではありませんから治すことが目的ではありません。 あくまでも防止と進行を食い止めるために、1日1回=3~4分、続けてください。 この対策トレーニングは、講習会に参加した細かい作業をするお仕事の方たちから、効果があったとの報告をいただいています。
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