■反復トレーニング
第3日も、まず第1日の集中力トレーニングと第2日の視野アップトレーニングを反復することから開始します。各2、3回行なってください。
その後、本日の「目の強化トレーニング」に進みましょう。
反復トレーニングの結果は「チェック用紙」へ記入してください。
第3日の目の強化トレーニングでも、あまり丹田呼吸は意識せず、息をおなかで整えるくらいの気持ちで リラックスしてのぞんでください。
■目の強化トレーニング
スーパー速読トレーニングの中でも最も重要なトレーニングが、この目の強化トレーニングです。
①記号式トレーニング
②文字・数字式トレーニング
の2種類を行ないます。
この訓練が、速読のいわゆる「視る」ということに 大きくかかわっているからです。黙読の読む方法と速読の視る方法の大きく異なる点は、なんと言っても1 字ずつ音読みするのか、文字のブロックとして文章を捉えるのかということですが、この文字ブロックとして捉える方法をトレーニングするのが、この記号式、文字・数字式トレーニングなのです。
このトレーニングでは、視野を広げ、速く見る能力 をアップすることで、活字をスピーディーにキャッチ できるようにするものですが、トレーニングを続ける ことで、これまで音読だった習慣を“目読”に変え、文字や対象を見極める目の能力を強化します。
実際のトレーニングは[記号式トレーニング]、[文字・数字式トレーニング]で行ないます。
この解説・説明と[記号式、文字・数字式トレーニング]を確認しながら読み進めてください。 トレーニング結果は「チェツク用紙」に必ず記入しましょう。
●視点移動の速度アップについて
ここで重要なポイントは、記号ブロックからブロックに、記号の場合なら[○]を追っていって、目を流していくための速度を上げるのではない、ということです。
記号式トレーニングで説明すると、[○○○○○]の5個の○記号のブロック全体にできるかぎり速やかに視点を止め、次の[○○○○○]ブロックに視点を移動させ、次に次にというように視点を移動させつづ ける速度を上げることが大切なのです。
×は視野ブロックの中心を示します。この1点に視点をおくのではなく、ブロック全体に視点を止めます。速やかに左右に視点移動して目標ぺージ数をクリ アしましょう。
■目の強化トレーニング[記号式、文字・数字式]の目標=12ページ/1分間
このトレーニングはそのまま次の本読みトレーニングにリンクしています。
今日すぐには無理でも、1週間カリキュラムを進めていくなかで、必ず設定してある12ページの記号及び 文字数字を1分間で見きり、めくりきることができるようにしてください。
10ページ以上を見きることができて本読みスピードとしては、2000文字/1分間を超えられます。 このトレーニングは、実際の速読・本読みのシミュ レーションといってよいものですし、記号は意味のある文字ではありませんからリラックスして行ない、必ず目標はクリアしてください。
①記号式トレーニング(1行2ブロック/1行1ブロック)
記号式トレーニングは、読書をするときの音読、黙読を完全に“目読”に切り換えるためのトレーニングです。
活字の一字一字の意味を追いながら読んでいた読書 法を、一瞬のうちに映像化し、理解するためのトレーニングです。ここでは、心理的、視覚的にまったく負担のない(○)記号を用いています。焦点が定めやすく、見えやすくなっています。この記号式トレーニングを続けることにより脳がリラックス状態になり目読 に変わっていきます。
トレーニング方法
● ページの中央と鼻筋を 一致させます。
● ブロックからブロック へ(左から右に)視点を移動させていきますが、
このとき記号のマ ルをブロック全体としてハッキリ捉えることがポイントです。
● トレーニング中、ブロックからブロックに速やかに 視点移動を行ないます。
● 最初は狭い範囲しか視野に入らないものですが、○ の記号5個=1ブロック単位で
できるだけ速く見ていきます。初めは○の記号5個が1ブロックとして きちんと見えて
いるのかと不安になることもありますが、視点移動のスピードが上がってくると自然に
納得できて問題解決につながります。このトレーニングは、スピード重視がポイントです。
● 左右の分割がないパターンでは、横1行を2分割するように視点の移動を速やかに行なって
ください。
● トレーニングを繰り返していくうちに確実に視野が拡がります。
個人差がありますから多少の上達の差はありますが、ブロックで記号がハッキリと見えて
くるようになります。自分自身で「視る」「もっと 見える」と、暗示をかけることも
上達の秘訣です。
● このトレーニングは1ページのブロックを見終えた 瞬間に、ページを速くめくることが
必要です。
● トレーニングは1分単位で、できるだけ速く正確に見るようにしましょう。
▲ それでは1分間×2~3回、「記号式トレーニング」を行ないます。
▲ 訓練しおえたらどれくらい見きることができたか、 結果を記録してください。
記録はおおまかなページ数でかまいません。
②文字・数字式トレーニング(1行2ブロック/1行1ブロック)
文字・数字式トレーニングは、まず多くの活字に目を慣らし、速く見て、知覚できるようになるためのものです。ひらがな、カタカナ、漢字、アラビア数字などを利用して活字の感覚に慣れることが大切です。一目で文字や数字が目に入ってくるまで、根気強くトレーニングしましょう。
記号式トレーニングをベースに、文字・数字式ト レーニングを組み合わせてトレーニングを重ねると、本を読む速度が驚くほどスピードアップします。
トレーニング方法
● 本のページの中央と鼻筋を一致させて見ます。
● トレーニングは、1分単位で行ないます。
● ここでも記号式トレー ニングと同じように、ブロックで文字・数字を捉えられるように
心がけます。そして次第に、ブロックの大きさを拡大してい きます。
● 左右の分割がないパターンでは、横1行を2分割するように視点の移動を速やかに行なって
ください。
● 個人差はありますが、集中してトレーニングすれば誰でもできるようになります。
そして次第にブロックが確実に目に入ってくるようになります。そうなればもう大丈夫です。
▲ それでは1分間×2~3回、「文字・数字式トレーニ ング」をします。
▲ 訓練しおえたら1回ずつうまくできたかどうか、結果を記録してください。
● ページの中央と鼻筋を一致させます。
● ブロックからブロックへ(横方向に)視点を移動させていきますが、一字一字音読したり、
記憶しようとしないで、ブロックを映像化して捉え、ただ文字や数字の配列をそのままに
すばやく見ていきます。
● トレーニング中、ブロックからブロックに速やかに 視点移動を行ないます。
このトレーニングも、スピード重視がポイントです。
● トレーニングは1分単位で、できるだけ速く正確に見るようにしましょう。
このトレーニングもページを速くめくることが大切です。
▲ それでは1分間×2~3回、「文字・数字式トレーニ ング」をします。
▲ 訓練しおえたらどれくらい見きることができたか、 結果を記録してください。
記録はおおまかなページ数でかまいません。
★必ず「チェック&記録表」に記入する習慣をつけましょう。